Friday, November 29, 2013

遼、18番ウォーターショットも…今季初優勝はならず



7番、イーグル狙いのアプローチはわずかに外れる(撮影:上山敬太)


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マイナビABCチャンピオンシップ 最終日◇30日◇ABCゴルフ倶楽部(7,217ヤード・パー72)>

 国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」の最終日。4打差逆転を目指しスタートした石川遼だったが、首位との差は縮まることなくトータル11アンダー10位タイフィニッシュ。今大会でも今季初優勝はならなかった。

「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る

 スタートからつまづいた。大観衆の見守る中放った1番のティショットは右に飛び出す完全なミスショット。林も越えて隣のホールにまで曲げてしまった。結局林から脱出するのに2打を要し、アプローチも寄らず入らずのダブルボギー。「タイミングが合わなかった。練習場では良くあることですね。でも、1番で負けが確定していたかというとそうではないと思う」と淡々と振り返ったが、逆転を狙うにはあまりに大きな2打をいきなり失ってしまった。

 1つスコアを落として迎えた得意のINコースも筋書き通りに攻めきることが出来なかった。「13番のバーディパットが入った感じだったのが入らなくて“えっ”って感じだった。でも、15番、18番でイーグルのチャンスもあると思っていたけど」。10番、11番と連続バーディを奪いチャージをスタートさせたかに思えたが、その後のバーディは15番のみ。最終18番はセカンドを手前の池に落とし、08年の優勝を思わせるウォーターショットを成功させたが、「優勝を争っていたら、あそこには打たないですよね」。結局それもいかせずパー。最後まで伸び悩んだ。

 逆転賞金王を狙う勝負の終盤4連戦を前に、国内男子ツアーは1週間のオープンウィークに入る。「(オープンウィークは)球を打ち込みますね。球を打つことでスイングに必要な筋肉が鍛えられていく。とにかくクラブを振って球を打つことに取り組めるすごくいい時間になると思う」。ついに未勝利のまま終盤を迎えてしまったが、土壇場で力を発揮するのがこの20歳の真骨頂。今季のベストパフォーマンスで猛チャージをかけていく。

【最終結果】
優勝:河野晃一郎(-15)※プレーオフ
2位:ベ・サンムン(-15)
3位T:藤田寛之(-14)
3位T:小田孔明(-14)
5位T:矢野東(-13)
5位T:J・B・パク(-13)
7位T:上井邦浩(-12)
7位T:増田伸洋(-12)
7位T:野仲茂(-12)
10位T:石川遼(-11)他2名

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